活動の詳細
2021/10/27

第7回 中同協共同求人・社員教育合同委員会 参加報告

日時:9 月15・16 日(水・木)
会場:Web
問題提起:「経営者の責任とは」 梶谷 俊介 氏(中同協社員教育委員長)
実践報告:「人を生かす経営の総合実践で魅力ある企業づくり」
福留 進一 氏 (株)現場サポート 代表取締役(鹿児島同友会副代表理事)

(株)現場サポートでの共育の考え方は「社員さんの人生設計におけるリスクヘッジ」であり、「最大の福利厚生」とするものでした。その言葉通り、社員さんに寄り添った完成度の高いフレームワークと圧倒的なコミュニケーションの質と量がバランス良く両輪となって回っているという、社員さんの成長にコミットする環境づくりは圧巻の一言でした。

共育ちの土台は労使見解にある対等な労使関係からなり、そのような考え方は形として随所に表れていました。経営理念は、「わたしたちの理念」、指針の浸透は「指針の共感」と独自の言葉に変え、それを見ても福留さんの共育ちに対する考え方、覚悟を感じました。育つ仕組みが社員さんの納得、共感を得たうえで社員さんの主体性を持って成立していることで、社内風土となっていき、その中で経営者は、フレームワークの確立や密なコミュニケーションによってこの環境を維持発展させていくことが責務であると理解しました。

セクショナリズムを取っ払うことでの生産性の向上にも触れられていましたが、これは同友会運営においても全く同様のことが言えると思います。毎年合同委員会が開催されることからわかるように、共育と共同求人は非常に密接ですし、人を生かす経営の4 委員会間でも、更に相互理解を深めていくことの必要性を改めて感じました。

最後に、共育とは様々なスキルが必要であることや、形が明確でないことにより、取り組むにはハードルを感じるセクションだと認識しています。更に、学習指導要領が10 年ごとに改定されているように社会環境の変化に伴って、対象となる社員さんの考え方や、成長の方向性も変化していき、その対応は必須です。その中で経営者は、人間として守るべきものをどう伝えていくか、逆に変化していくべき部分は、これまでの成功体験を捨て、頭を柔軟にしてどれだけ変化できるかが重要であると感じました。

今回は以上のようなことを学ばせていただく良いきっかけとなりました。

文責 県共育委員会副委員長 時 寛

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第7 回目となる共同求人・社員教育合同委員会がWeb で開催されました。1 日目が2 委員会の合同で、冒頭に中同協 社員教育委員長の梶谷氏より問題提起がありました。そのなかで「キーポイントは正しい労使関係を樹立することであり、“対等”な労使の関係づくりが大切である」と話され、また「理念が信頼をつくる鍵となし、採用活動は理念を共有できるパートナーを探す活動」という言葉が印象的でした。

その後、(株)現場サポート 福留 進一氏(鹿児島同友会)の事例報告がありました。
福留氏は離職者が多い状況を変えるために人を生かす経営の実践・社内の仕組みづくりに取り組みます。その中でも経営指針は、社員に浸透ではなく共感してもらうように取り組み、社内満足度のアンケート結果もかなり高い結果が出るようになりました。しかし高止まりしている状況であり、このままでは10年ビジョンが達成できないと危機感を持った福留氏は、さらに共感を得るために、もともとあった経営理念を捨て、社員とともに経営理念を作り直し、さらなる共感を得るものとしました。良い状態にあるにも関わらず、現状に満足せず、さらに先の目標に向かって改革を進める福留氏の取り組みには驚くばかりでした。また共育は社員のリスクヘッジと言われ、もし自社が潰れてしまってもどこに行っても困らないようにと社員の人生に責任を持つといった覚悟を感じました。

2 日目は委員会ごとに分かれ開催されました。社員教育委員会では1 日目に引き続き、福留氏の補足報告がありました。そこでは共育の環境づくりとして、社員がチャレンジできる環境、ジョブローテーション、評価制度、共育制度など様々な取り組み・仕組みを聞き圧倒されました。取り組むことも多く、社員の方も大変なのではと思いましたが、「経営指針の共感」ができているからこそ、主体的に社員さんが取り組むことができるていいるのだと思います。

1 日目・2 日目ともにグループディスカッションがありましたが、2 日間に共通することとして“対等”な労使の関係を築く大切さが語られたことでした。また2 日目のディスカッションのなかで、各地の共育委員会として、研修だけの運営になっていないか?何のための共育委員会かと話に及び、改めて初心に戻ることができました。これから長崎の共育委員会でも従前の新入社員に向けた研修をすすめながら、それが同友会理念に沿ったものか、労使見解に立ち返り・共育の歴史を紐解きながらすすめていきたいと思います。

今回は貴重な学びの機会をいただき、ありがとうございました。

文責 事務局主任 田口 友廣