テーマ:135万の借金からダイバーシティ経営へ
支部名:長崎出島支部
日時:1月19日(木)19:00~20:30
会場:サンプリエール・Web
報告者:(有)システム空調 代表取締役 下釜 寿彦会員
今回は、ダイバーシティ委員会担当で委員でもある下釜さんに自社の経営体験報告を初めての障がい者雇用も含めて報告していただきました。
下釜さんは長崎の学校を卒業後、ダクト会社に就職します。勤務地は福岡になりましたが、家庭の事情で長崎に帰郷しましたがまさかの会社倒産!そこから波乱万丈の経営がスタートします。マイナスからのスタートでしたが、下釜さんの「人に特化した経営」は36年間正社員の退職者0人の偉業を成し遂げます。「社員が帰社するまでは明かりを点けておく」「会社の鍵は自身が最後に閉める」等、小さなことかもしれませんが、そこを継続していくことが大事だと気づかさせていただきました。会社経営において社員とのコミュニケーションの難しさは皆さん常に考えていることと思います。経営者が常に「社員のために何ができるのだろう?」と考えながら経営することが「人を生かす経営」に繋がっていくのだと感じます。また、後半は障がい者雇用について報告していただきました。下釜さんの初めての障がい者雇用は中村代表理事の「やってみんね!」その一言からスタートします。2人の障がい者を雇用するに至るまでは職場実習からの入社でしたが、「コミュニケーションは取れるのか?」「暴れたりしないのか?」「助成金目当てと言われないのか?」などの大きな不安もあったのではないかと思います。
現在は国家資格も取り、現場作業にも出るなど他の社員と何ら変わらないと聞きました。下釜さんが障がい者雇用を始めてみての気持ちは「一人でも多くの同友会の仲間に障がい者雇用にチャレンジしてほしい」とのことでした。
中小企業の人材不足がささやかれているなかで新たな雇用の場になり、社会全体で見直されるような時期が来ている感じがします。
今回の下釜さんの報告を聞いて、会社経営は自分だけがよくなるのではなく、常に社員とのコミュニケーションや情報共有が大切で、言葉だけでなく行動し社員を大切にすることで、会社の成長や36年間退職者0人に繋がっていくのだと学んだ例会でした。
(文責 本多 邦暁)