日時:2月21日(水曜日)18:30~
場所:サンパーク吉井
報告者:(有) 坂野水産 坂野 弘樹会員
報告テーマ:次世代経営につなぐ(担い手の目線から・・・)
報告内容
本日の報告者である坂野弘樹さんは、水産高校を卒業後、ミュージシャンを目指し福岡へ、その後様々な苦難に直面し、志半ばでミュージシャンの夢を諦め、実家へ帰郷。
帰郷後は、実家の家業である「有限会社坂野水産」で働き、地域では平戸レゲエ協会に入会され、大活躍されています。
有限会社坂野水産は現在、坂野さんを含め3兄弟、お父様、お母様、従業員・パートの方、計10名の人員で経営されています。経営理念は、「買う心、同じ心で売る心」。坂野会員が有限会社坂野水産で働き始めて10年という節目に、これまで仕事で経験してきたことを同友会で報告いただきました。
養殖のお仕事は大きく二つに分けれる「小売安定型」「大売変動型」。そして坂野水産では、養殖事業で①鮮魚、②活魚、③加工の3つの業務を柱に経営しています。しかし、平戸の観光客の減少により年々売り上げが減少していく。そんな中、坂野会員がたまたま参加した東京フードショーで、魚の餌にフルーツを混ぜるヒントを得て、地元平戸のみかん農家を訪ね廃棄されていた「夏香みかん」を餌に混入し、養殖していたブリに与えたところ、ブリの品質が向上、坂野水産の主力ブランド「夏香ぶり」が誕生しました。「夏香ぶり」の評判は口コミで広がり、鮮魚の売り上げを大幅に向上させました。
また、坂野さんは「夏香ぶり」を一時のブームで終わらせないために、夏香ぶりの試食会等のイベントを積極的に企画し、さらにイベントの宣伝にSNSを活用して情報を拡散している。
<感想>
坂野さんらしい、ユーモアにあふれた報告で、非常に楽しい報告でした。
また、坂野さんの「夏香ぶり」を考え出した商品企画力・ブランド確立力、「夏香ぶり」を世間の人に認知させ、SNSを活用した新たな宣伝力に会員一同非常に驚いていました。
今後、坂野さんが「夏香ぶり」に続く新たな商品を開発し、もっともっと坂野水産が成長していくことを会員一同確信した例会でした。