北松浦支部 9月例会報告
テーマ:経営者の資産形成のあり方
支部名:北松浦支部
日時:9 月21日(水) 19:00 ~ 21:00
会場:松浦シティホテル
報告者:野村證券(株)佐世保支店支店長 石田 裕 氏
ウェルス・パートナー課 清水 誠志郎 氏
稲沢さんを座長として今期の活動方針に基づき、外部からの情報を積極的に吸収することを目的に、会員外による報告を取り入れた例会となりました。
今回の報告は、インフレ下にある欧米とデフレ下にある日本との比較を行いながら、インフレ先進国である米国から「資産形成のあり方」を観察し、経営者としてどのように資産形成のための資産運用を行うことが必要なのか。一方で、経営者個人の資産形成についても、近い将来には「人生100 年時代」を迎えることを念頭に、どのように資産形成を行っていくのか、という内容のものでした。
様々な統計資料を基に世界(特に、欧米)と日本の経済の状況を比較する中で、日本が、コスト・プッシュ型の悪いインフレの方向に振れてきていること、日本の賃金が90 年代から上昇していないことや日銀が多額に国債を保有することから金利上昇は当面考えられないこと、企業としても、個人としてもインフレ対策としても預貯金だけでの資産形成は難しく、債権・株式等(特に、海外)への資産運用が必要となることは、新聞等のメディアからの情報以上に判りやすいものでした。
資産形成のコツについては、早くからコツコツと分散(資産・地域・銘柄・投資時期)投資、加えてNISA等の税制優遇措置を活用することが肝要であるとの内容で、自身の資産形成は自己の責任において、早い時期から様々な情報を収集しながら実践していくことが重要であることが理解できた報告でした。
今回の例会運営については、直前までグループディスカッションを予定していましたが、質疑応答の時間を多く設けることとしたため中止としました。
また、今回は、島原支部の経営フォーラムキャラバン隊が参加され、報告に対しての質疑も沢山あり、会の盛り上げに寄与いただき、活発な例会となりました。
(文責 森 誠治)