活動の詳細
2021/12/24

環境経営を学ぶ!長崎同友会経営者塾 開催報告

テーマ:炭素中立時代における企業の炭素経営の現状・動向

日時:12月13日(月) 19:00~20:30
会場:Web
報告者:長崎大学 環境科学部 准教授/博士 ソク サニー氏

 12月13日(月)、完全Webにて環境経営についての経営者塾を開催、ゲストも含め25名の参加がありました。今回の講話を依頼した講師は長崎大学環境科学部准教授ソク サニー氏。「炭素中立時代における企業の炭素経営の現状・動向」というテーマに沿って下記の流れで講話をいただきました。

PARTⅠ
・カーボンニュートラル時代の国際社会の対応及び政府の政策動向
まずは世界の現状と各国が宣言した2050年カーボンニュートラル(炭素排出実質ゼロ、つまり温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡を保つこと)への背景や現状、今後の政策方針などをお話しいただきました。

PARTⅡ
・カーボンプライシングと炭素市場
・企業の役割と炭素経営の取り組み
・企業の炭素経営におけるSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標への貢献)
次の項では排出削減の政策的手法として①直接規制的②経済的③自主的取組の3つが紹介され、排出される二酸化炭素が価格付けされるというカーボンプライシングの仕組みを学びました。これは炭素市場で温室効果ガスが汚染物質から取引商品・金融資産にかわるということを意味します。このような取り組みから生じるカーボンクレジットという排出量取引は、今後企業活動を行う中でCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)の推進やSDGs実践への取り組みにもつながります。さらに経済性と社会性の両立という性質を持つCSV(Creating Shared Value:共有価値の創造経営)は、地域において企業を維持・発展させていく「経営者の責任」にも通じるものがあると理解しました。

PARTⅢ
・取りまとめ
最終的に、日本のみならず各国が宣言した2050年カーボンニュートラルに向けて我々中小企業も自分ごととして、また自社としてとらえることによって企業価値を高めることにもつながると思います。そして価値が高まることで取引先や社員、若者、そして地域からも選ばれる企業となり、このような企業体が多い地域はあらゆる意味で持続可能な地域になると確信します。
 他県ではエネルギーシフトや同友エコなど環境経営の先駆的事例が多くありますが、長崎同友会としての取り組みはできていません。何かが起こってからでは遅く、また今だからこそ取り組み始めることができることがあるかもしれません。今回の勉強会を1つのキックオフとしてとらえ、少しずつ学習を重ねていくことができればと思います。
会員の皆さまのご参加とご協力をお願いいたします。

文責:同友会事務局 峰 圭太