北松浦支部活動の詳細
2019/02/28

北松浦支部 12月例会報告

日 時:平成301220日 1830

会 場:平戸市未来創造館COLAS平戸

テーマ:ふるさと納税日本一の立役者さんにテクニックを学ぶ!

報告者:平戸市役所財務部企画財政課 企画統計班 主査 黒瀬啓介氏

本 文:

今回の例会は、平戸市財務部 企画財務課で主査を務めておられる黒瀬啓介氏に、平戸市をふるさと納税日本一に導いた活動や要因、これからのふるさと納税、民間企業への出向で得たビジネスの考え方等についてお話していただきました。

1980年生まれ、平戸市出身。2000年に平戸市役所に入庁され5年間の広報担当として成果を上げた後、2012年から移住定住推進業務とふるさと納税を担当され、2014年に寄付金額日本一の達成に貢献されました。その後、平戸市では初となる民間企業への出向を、20167月から1年9カ月間、東京・目黒のふるさと納税サイトを運営する民間企業に出向、20183月に平戸へ帰任されました。

まずは2014年にふるさと納税の寄附金額が日本一となった要因について。全国に先駆けて「カタログポイント制」を採用した点、寄附金額に応じた付与ポイントは有効期限が無く、平戸市の特産品が掲載してあるカタログから、好きな時に好きなものを組み合わせも含めて選べるというものです。また、お礼の品の配送指定ができる点。当時はお礼の品を選ぶのみで、いつ送られてくるのか分らないことが当たり前であったため、平戸市では配送時期を明確にし、寄附者の利便性を追求した「寄附者ファースト」な取り組みを積極的に行っていたそうです。しかし、寄附金額が日本一になった2014年以降、翌々年度は寄付金額が大幅に減少していきます。減少の理由について、競合が増え全国的にお礼の品数が増えたことと、平戸の売り込み方を商品押しから「寄附の使い道」のPRに変えたそうです。過度なお礼の品によって、ふるさと納税で自治体同士が競争を始めると結果的に地方を安売りしてしまう、ふるさと納税は逆に地方の価値を高める事業であると思うと黒瀬氏はおっしゃいます。実際に平戸市では、ふるさと納税による、平戸の特産品の認知度アップによる、公設民営の直売所「平戸瀬戸市場」が売上・来客共に年々増加傾向にあったり、平戸での「創業支援事業」の取り組みを行っており、起業を考えている方や、創業5年以内の方に「平戸起業塾」「個別創業相談会」を開催したり、起業・創業の為の多彩な支援を行い事業実績が着実にでて、起業者も多数でています。実際にふるさと納税原資の「創業支援事業補助金」で起業された女性起業家の方も、スイーツを店頭販売だけでなく、多方面へネット販売する人気店として実績を上げているそうです。

民間企業への出向経験による、時代の変化に伴うマーケティングの変化や、「LTV」(Life Time Value・顧客生涯価値)等、今の時代に合った経営方針や考え方に関する様々なお話を伺うことができました。

何もない状態からでも、とにかく行動を起こすことで数々の実績を上げ、持前の行動力で周囲の人々をまきこみ、ひいては地域の人々や地域経済の流れにまで変化を起こしてしまう黒瀬氏の仕事への真剣さと熱意に大変感銘を受け、非常に学びのあるお話でした。

お話しいただきました黒瀬様、本日は誠にありがとうございました。

文責 上野健太朗